芸術の秋

暖かすぎる秋もそろそろ終わりを迎えたようで

空気が漸くひんやりとしてきた

 

冬の訪れ

12月の初め

 

いつもやっているように

1ヶ月を振り返り

次のひと月への階としたい.

 

 

11月は2つの大きなイベントがあった

 

昨年度まで所属していた団体の活動に

一時携わっていたこと

 

東京に行き

短くない滞在をしていたこと

 

 

生活している中で

日々が通り過ぎていくような気持ちに襲われることがあるけれど

 

振り返ってみると

得難い経験を授かっていたようだ.

 

 

そしてこの2つの機会を見返してみると

どちらも懐かしい人たちに出会うことを通して

自分が大切にしたいものが何なのか

気が付くことができた日々であった.

 

それは

過ごしてきた日々の結果として

人々が自分に寄せてくれている

親愛や信頼といった思い.

 

目に見えず数えられず真似しがたく得難い

 

だからこそ

自分が歩んできた道のりの証となるもの

 

 

殊更ひとりの時間や空間を

過ごすことが増えていた日々の中で

 

不安や焦燥は

新しい世界に目を向けることに傾きがちだ

 

けれど

いま一度他者を通して歩んできた道のりに目を向けて

自分を支えてくれているものに気がつくことができたことは

 

自分の新たな原動力とも

拠り所ともなっているように思う.

 

 

己捨他尽

 

この精神を持ち続けて

行動原理として

これからしばらくを歩んでいきたい.

 

 

もうひとつ

この11月は

たくさんの芸術に

多面的に触れられた期間でもあった.

 

 

ひとりの芸術鑑賞者として

あるいはひとりの学生として

 

心の求める声に委ねながら

一方で必要性に迫られながら

 

沢山の作品を鑑賞していた.

 

 

そこで生きている人たちの鼓動に心動かされ

自分がちっぽけに見えることもあったけれど

 

自分がこうして鑑賞に費やしてきた日々は

確実に自分の感性を彩ってくれている.

 

 

学生生活も残すところ4ヶ月

その集大成とするために

日々執筆に向かっているわけだけど

 

こうして長い時間を

ひとつのことに費やさなければならない毎日は

 

それ以後の生活における願望を

膨らませてくれてもいる

 

 

楽しげに苦しげに

研究を重ねている中で

 

浮かび上がってきた芸術への新たな関心や

学問領域に止まらない

自分の将来に対する期待や欲求

 

それらを存分に発揮するためにも

これから訪れるひと月を

必死で戦い抜かなければ.

 

 

戦いの先にある未来に灯した

いくつかの希望を実現できるように

 

己捨他尽の精神は忘れることなく

この4年間を締め括るためのひと月を

 

書き抜きくことが僕の決意だ.

 

 

f:id:haruki-morikawa:20201202080904j:image