ディテクティヴ

7月が終わりすでに8月

 

この1ヶ月

とてもあっという間に終わってしまったように思っていた

 

けれど日記を見返してみると

あれもこれも今月の出来事だったのかと

 

月初の出来事が

遠い昔のことに思えて

 

1ヶ月とは案外

長い時間なのだと感じさせられた.

 

ひとまずこの月の変わり目に

いつものように日々を振り返っておこう.

 

 

 

7月は

2つの印象的なミュージカル観賞を経験した

 

少し懐かしい友人たちと遊んだこともあった

 

しかし全体的に

なんだかずっと疲れていた.

 

 

月の半ばごろまでは特に

恒常的な眠気とふらつきに襲われていて

 

精神的にも肉体的にも

苦しい時期が続いていた.

 

 

リモートワークだから基本的には家にいて

土日も大半は家にいた

 

何かしら能動的なリフレッシュを

必要としていたのかもしれない.

 

 

そのような日々の中で

自分を救いとなっていたものが

 

観劇であり

読者であった.

 

 

ミュージカル鑑賞については

今更改めて語るべきこともない

 

隔絶された空間での体験と

余韻をいつまでも残してくれている音楽

 

ただ寝転がって音楽を聴くだけの時間は

心の平静を形作ってくれている.

 

 

そして今月は

推理小説にハマり込んだ.

 

 

毎週末を

推理小説を一気読みすることに使っていたから

お陰で引きこもりがちになってしまったけれど

 

やはり推理小説

自分にとってワクワクできる娯楽なのだと思った.

 

 

クリスティや東野圭吾を読んでいる時間と

物語小説を読んでいる時間には

本質的な違いがある

 

推理小説は娯楽だ

 

どんなSF小説よりも

非現実的な舞台が用意され

 

どんな一人称小説よりも

具体的に明示的に

人の心理が描かれる.

 

ただ何も考えずに文字を追い

結末に驚嘆することもできれば

 

探偵になったような気持ちになって

犯人当てに頭を使って

一喜一憂することもできる.

 

 

実家から徒歩5分の公民館内の図書館で

シャーロック・ホームズを手に取った瞬間から

 

そして今に至るまで

波こそあれど

推理小説

自分の時間を象る重要な一部だった.

 

いつか自分が確実に

クリスティ作品を全て読み切ってしまうのだと思えば

どうしようも無く寂しくなる.

 

 

ともかくそうした気構えのいらない文章を読んだり

ただ音楽を聴いていたり

 

そういった時間に後ろめたい思いなく

身を委ねられるようになってきた.

 

 

自分は何かを諦めているのではないか

 

そんな思いが首をもたげることもあるけれど

 

時間の流れを意図的にゆっくりなものにして

そこにあるものを楽しむこと

 

 

そんな心のゆとりを少しでも

なんとか広げられているのであれば

幸いだろうと思う.

 

 

 

この1ヶ月

気温はさらに暑くなり

湿度はさらに高くなる.

 

その中で

いくらか活動的に過ごすことになるだろう

 

その時々を楽しむ心の余裕を持ちつつ

ひとり心をメンテナンスする時間も作りながら

 

取り敢えず無事生き延びていよう

 

 

そして楽しみたいことを

心置きなく楽しめるだけの

心と体の準備ができたらいいね.

 

 

 

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