私は自らの人生の

ふと気になったことを書き留めておこう.

 

 

よく人生は物語に例えられる

 

あなたの人生はひとつの物語であり

あなたはその主人公なのだと.

 

 

人は皆

自らの人生の主人公であり

現れる他人は皆その脇役である

 

 

しかしながら

自らが己の人生の主人公であると言い切ってしまうのは

いささか違和感を覚えなくもない.

 

 

寧ろ

自分の人生を振り返ってみた時に

 

誰もが自らの人生の主人公である

と言うよりは

 

誰もが自らの人生の演出者である

と言ってみる方が正確なのではないかと感じる.

 

 

 

自分の人生を振り返ってみた時に

必ずしも

自分がそのストーリーにおける

主役であったとは思わない.

 

 

それでも

自分の人生を輝かせられるのは自分だけで

自分の一挙手一投足が

自分の存在を価値付けることになる

 

だからこそ

自分が人生の主役なのだということなのだろうけれど

 

 

この言葉が真に意図しているのは

己が常に自らの人生の主役である

という真理ではなく

 

己を人生の主人公とせよ

という指南なのだ.

 

 

 

 

言葉を正確に捉え

物事の解釈を変えていく必要がある.

 

もし自分が

人生の中心たり得ていないと思う時

その配役を決めているのは

自分なのだと意識すること

 

もし自分が

悲劇の主人公として

生きていかねばならないのだと思うとき

そのプロットを書いているのは

自分なのだと自覚すること.

 

 

与えられているプロットを

演じ通しているわけではない

 

何かを得て

何かを失いながら生きる中で

人はその人生を同時的に書き進めている

 

だからこそ

知識と心の余裕で以って

美しく広がる情景と言葉で

プロットを紡ぎ続けていかなければ.

 

 

そう思った.

 

 

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