まずは言葉に逃げられた

ふとカフェのトイレに行った時に

この上なく素敵な言葉が降りてきた

 

なんの前触れもなく

頭の中に言葉が浮かび

 

手のひらに受け止めた降り始めの雪みたいに

気がついた時には失われていた.

 

ひとこと口に出してみたり

席に着いたらすぐに書き留めたり

 

そんな心遣いをしていれば.

 

何とかの笑顔だとか

何とかの幸せみたいな

そんな言葉だったような気がしないでもないのだけれど

 

どうしても引っ掛かりすら見つからない

 

惚れ惚れするほど美しく

どうにかして口に出してみたいものだと

思ったことは覚えているのに.

 

これほどの重みのある後悔は

なかなか味わえるものではない

 

失われた言葉を求めて

きっとこれから2日3日は

頭の中を彷徨い続けることだろう.

 

 

僕の2月はこうやって

逃げられた言葉に

印象付けられて始まった.

 

昨日は1月を振り返り

得られたものを確かめることができたから

 

次は今一度

この1ヶ月に

取り組みたいことについてまとめておこう.

 

 

 

2月の行動目標は

コミュニティを探し求めること. 

 

ここにはいくつかの実際的な理由と

いくつかの深層的な理由がある.

 

 

まずは単純に

成果を出すことに一歩でも近づくため

 

すぐに大学を卒業し

本格的に働くこととの淵にいる今

 

そうやって自分の持てる繋がりを

広げる必要があるだろうと思った.

 

それから

実践の機会を求めるため.

 

2月に身につけるスキルは

行動心理学にしようと決めていて

既に幾ばくかの勉強を開始した

 

それでもこのコロナ禍にあって

知識ばかりを蓄えていても

実践機会は訪れない

 

スキルを身につけるためにも

たくさんの人に会う必要がある.

 

 

そして

深層的な理由だ.

 

 

 

1月を通して感じていたことがある.

 

それは

何とも言い表せない虚無感と隣り合わせの生活の中で

まるでずっと

電車の車窓から風景を覗き見ているかのように

主体感なく日々が過ぎ去っていく感覚.

 

緊急事態宣言が発令されたこともあり

スーパーに行くような時間以外は

再び大半の時間を

家の中で過ごすようになった

 

それは言い換えるのであれば

人生の大半の時間をひとりで過ごしていたということでもある

 

 

そんな生活の中で

生きることに対する主体感が

どこかに喪失してしまったようだ.

 

朝起きて

勉強するかトレーニングするか

それが終われば仕事をして

ご飯を食べて仕事をして

夕飯を食べて風呂に入り

眠たくなって寝てしまう.

 

毎日これの繰り返し

 

新しい発見に出会うこともなければ

心から笑う瞬間もない

怒る対象も見つからないし

哀れむべきことだってない

 

公園でひとり

サッカーボールを蹴っていた30分が何よりの

楽しい記憶だったと思える日々に生きている自分はどうして

何かに意欲を持てるだろう.

 

 

意欲がなければ進歩もない

ただ過ぎ去っていく時間を

失ったものとして重ねていくばかり.

 

 

人間はひとりでは生きられない動物だということだ.

 

人は他者と穏やかで安定した

継続的な関係を築くことによってのみ

真の幸福を得られるのだという.

 

それに

人は他者との会話の中で

自分と異なる自己の存在を知り

自らと比較し自らの不足とその先にある可能性を知ることによってのみ

何かに意欲を灯すことが可能になる.

 

 

この1ヶ月に大きくなった

非主体的なものの見え方の裏には

 

前を向いて進む人として当然得ているべきはずのものが

欠落していた事実が有る.

 

だから

 

穏やかで安定した継続的な心理状態を獲得するため

 

より善く生きるための意欲をその身に宿すため

 

人とのつながりを始め

拡大していくことを恐れることなく生きる

 

そんな2月にしたいと思うのだ.

 

 

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