人混み

人混みに入っていくのが当たり前だった日常を背後に置き去って

 

今やターミナル駅を通った日には

 

くたくたになって帰宅する.

 

 

 

街に出た日は例外なく

家に帰り着いては倒れ込む

 

 

ジムでみっちりと鍛えたり

猛暑の中をランニングしたり

 

そういう運動の方がまだ

体に元気が残っている.

 

 

 

人と関わるということは

もともとあまり好む性質ではなかったけれど

 

一層疲れを呼び込むものに変わっているようだ.

 

 

人間は

酸素を吸って

二酸化炭素を排出する

 

人が多いところでは

もしかすると

それが疲れの原因なのかもしれない

 

はたまた

人間というのはすれ違う度に

互いに活力を吸い取り合って

生きている動物なのかもしれない

 

 

人疲れが甚だしいのは

もとより

山と田んぼに囲まれた人口密度の低い町で

生まれ育った背景もあるのかもしれない.

 

 

兎にも角にも

人混み疲れが激しい

 

段々と集団を忌避する方向へと

傾倒しているようでもある

 

人を避け

人を避けては辿り着く先が

慈愛と温もりに溢れた郷だとは思わないけれど

 

どこに生き

どこに愉しみ

どこに幸いを探しているのか

 

 

一考の余地はあろう.

 

 

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