久しぶり反応速度

徐々に常態復帰が図られる中で

外では人々が疎らに見られるようになって

 

ふと誰かに会うということが多少増えてきた.

 

 

そこでどうしても感じてしまうのは

「久しぶり」の難しさ.

 

 

小さい頃からずっとそうだったけれど

久しぶりの人に対してどのように接したらいいのか分からなくて

知っている人のはずなのに

なんだかギクシャクしてしまう

 

 

まだ知らない人の方がうまく付き合えるんじゃ無いかと思うほどに

久しぶりの人と話すというのは難しい.

 

 

何を話すのか

どのように話すのか

どんな雰囲気にしたいのか

 

何ひとつ確かなものは無くて

ひとつひとつ手探りで牽制することになる.

 

 

例えどれだけ親しかった人だとしても

相変わらず久しぶりは難しい.

 

 

 

例え久しぶりだとしても

スマートに会話を始められて

何ひとつ滞らせることなく以前の雰囲気に戻すことができるような人になりたい

という思いもあるけれど

 

どうやらその道はなかなか険しい.

 

 

おそらく不安なのだろう

 

以前の関係は最早なくなってしまっているのでは無いかと恐れているのだろう

 

人間関係というものを素直に信じられていないのかもしれない

 

とにかく僕の方には警戒心がある

久しぶりの相手に対して.

 

 

相手が変わってしまったこと

関係性が変わってしまったこと

 

そんなこと恐れているから.

 

 

こうして久しぶりに出会う人が急増して

すれ違えば会釈を交わし

「久しぶり」と一言付け加えられたら上出来

 

それ以上は今はなかなか難しいと思うようでもある

 

 

兎にも角にも

久しぶりの関係性というのは難しい

 

それを知っているだけでも

久しぶりの瞬間に持てる余裕に違いはあるはず

 

 

大体において突然やってくる久しぶりの瞬間に

堅固な備えを施すことはこれもまた難しいのだけれど

その久しぶりが降りかかったその瞬間に

 

「来たな久しぶりめ」

と心に言い落とせるかどうかが

今後の成否を決する筈.

 

 

久しぶり反応速度を高めたい.

 

 

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