欲について考えたこと

久々に天気は晴れ

日曜日

 

この頃はコロナの影響で、

人と会うことも減り

レジャーもなく

 

何をしたら良いのかよくわからない日々を過ごしている.

 

 

 

"欲"について思う

 

欲が湧かないことは生き方を決めることを難しくする

 

そしてこの時節において

自分の欲の無さが痛感せられる

 

 

ただ、

欲がなければ人は何ひとつ

意思など持ち合わせないに違いない

 

人も動物も

行動することを辞めるだろう

 

 

自分がこうして今

存在しているという事実が

僕に欲のあることを示している.

 

 

然し

この人間社会の中で

僕らはあくまで多様で際限のない高度な欲を要求される.

 

 

その力学は僕を時たま戸惑わせる

 

 

お腹が空く

何か食べたいと思う

じゃあ何か食べようと思うけれど

何ひとつ

食べたいものが浮かんでこない

 

 

満たされない食欲を抱えたまま 

ふらふらと歩き回る

 

すると義務的にコンビニエンスストアに入り

簡素な食事を買う

 

 

食欲は

面倒を避けたいが為の欲求にすり替わっている.

 

 

例えば満天の青空に加えて

何一つ縛るもののない1日があったとして

きっと僕は有益な休日を望むだろうが

その有益欲はきっと

具体的な対象を持たないイデアでしかないのだろう

 

 

選択肢が増えれば増えるほど

選ぶ為には力がいる

 

 

多様で際限のない高度な欲を要求される世界とは

あくまで満ち足りた世界なのだから

謙虚に足ることを知る姿勢が必要であるという論理は

些か残酷であるように思う

 

 

気が付かぬうちに示された無数の選択肢は

僕らを惑わし拐かし覆い隠す

 

欲がなければ生きる気力を失うことだろう.

 

 

 

 

 

独りでいると見つけられない自分の欲に

歩みを失ってしまいそうになるから

こんな状況下であっても

人と出会い欲をシェアすることに努めたい

 

 

然しながら

どうしても欲の向く対象を見つけられない時

 

そんな時には

まず目の前の情景を眺めて

そこにある選択肢にひとつひとつ

Yes/Noを与えることを怠らなければ

少なくともどこかには進んでいるのである.

 

 

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