リモコンと1を数える

こんばんは、森川です。

 

今日は台風が西日本を通過していたようでした。

 

大阪も風が強かった。

 

ただその他は平穏そのものといった感じで、

天気というのは難しいなと思いました。

 

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夏。

 

今日は涼しく、

クーラーのない家の中にいても、

頭がふらつくようなこともなく、

ゆったりと読書ができるくらいの気候だった

 

 

ただ、ここのところ、ずっと夏バテ気味だと感じる。

 

 

体も心も。

 

 

昼ごはんあと、スーパーに行っても、

なんだか気持ち悪くなって、

結局食材を買いたいという気持ちになれず

 

食欲が湧かず、

水分ばかり摂取している

 

不便な日々の中で、運動する時間も取れず、

 

どれだけ睡眠を取っても足りない気がしてしまう

 

 

心もそう。

 

無気力、憂鬱

Long Depression

 

そんな毎日

 

責任はうまく背負えなくなり

組織の行動規範は満たせない

 

 

うまくいっていないと思う

何もかも

 

自分に関する物事について言えば

 

 

特にやりたいことも浮かばない

 

夏休みをエンジョイしてみたいが

 

 

時間があると

本を読んだり

Amazonプライムで動画を見たり

DAZNでサッカーを観たり

ウイイレしたり

 

全くcreativeじゃない

 

 

家のテレビはリモコンが壊れ、

遂には30分ほどの連続視聴で電源が落ちる

 

エアコンは口を広げるものの、

風を吐き出すことはない

 

 

どれだけボタンを押してみたところで、

点かないものはつかない

 

 

裏蓋は緩み、ボタンは汚れ、握るとギシギシと音がする

 

 

それが僕の持つリモコンたちである

 

 

 

何かに追われていたこの数ヶ月を経て、

ようやく何者にも追われていないように見える

 

逃げ切り

追い手がいない

 

気がつけば

追いかける意思もなく

 

気力は尽きてしまった

 

 

 

追われるのではなく、追いかけること

それが自分の奮起の種になると

そう思っていた

 

でもそれは正しくないのかもしれない

 

 

何かを追いかけることに、

燃えることはないのかもしれない

 

 

中学時代、

ひたすらに県大会を目指した 

 

追い切ることができる力が欲しくて

1秒1秒を追いかけ走った

真夏のグラウンドで吐き気を催しながら

 

ストップウォッチを読み上げる

先生の放つ淡々とした時間たちが全てだった

 

1秒先を延々と追いかけ続けていた

 

 

 

勉強している時も

ただ一位が取りたくて、

教科書の文字列を全て頭に叩き込んだ

それが自分の権威になったから

 

 

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いつからか、

勝負することを忘れてしまった

 

 

単純なものを追いかけて

 

まるばつがついて、

 

そんなゲームを嫌うようになった

 

 

負けを恐れるようになった

 

 

勝負に燃え上がることは大切だろう。

勝つために、追いかけることは大切だろう。

 

それはきっと楽しいことだろう。

 

 

しかし、

今の自分はそこに向かって走れるか

 

 

自分が走りたいのはそのトラック上なのだろうか

 

 

いくら勝負を求めてみたところで、

僕はそれを求めていないのだと、

気がついては気力を削がれるだけではないだろうか

 

 

自分を認めるべきだ

自分の変化を

 

 

 

追いかけることは自分をもはやdrivenしない

 

じゃあ何に向かってならば自分は走り出せるのか

 

 

それは、"創り出すこと"

 

 

追いかけるのではなく、

創り出すことこそが、僕の行動を喚起する

 

 

自分が何に没頭してきたか

 

もはや走ることすらできなくなり、

ひたすらリフティングをしながらグラウンドを歩いていた自分は。

 

勝敗がわからない世界に至り、

考えもなく行動ばかりしていた自分は。

 

 

何に没頭してきたのか。

その問いこそが示唆を生んでいるとも言える。

 

 

何に没頭してきたのか

何に楽しんできたのか

何に心惹かれるのか

 

 

 

 

行動は制作であり

人生は作品である

 

 

 

達成したかどうかではなく、

美しいものを創り出せるか

 

 

 

感性を働かせ、Creationへと向かう

 

 

フィールドにあるのではなく

アトリエの中に存在する

 

 

イメージを置き換える

 

 

壁紙を外し、

枠組みを解体し、

新しい土台の上に、

骨組みを構築し、

背景を塗りたくる

 

 

ここが新しい世界

 

 

スコアボードも

ストップウオッチも

トムソンガゼルもいない世界

 

 

ぜろ

 

 

始めるための始まり

 

 

 

自由であるということだ

 

自由だから辛いのだ

 

自由の牢獄

空っぽの鳥籠

 

 

これは権力の問題かもしれない

 

権力があるからこそ

 

 

 

 

少なくとも、今、自分は変化を認めるべきなのだ

 

追いかけるという意識は捨てて

創り出すことを求める

 

 

 

リモコンたちはもう、

引っ越す時まで仕舞うことにしよう