サウイフモノニワタシハ

今日で4連休が終わる.

 

想像していた通りの

味気なく特別感のない日々を過ごしてきて

 

それでもこうして落ち着いて

映画を観ながらウトウトとする夜を迎えられていることは

満足して然るべきなのかも知れない.

 

 

この1週間

食事管理に着手し

それを継続してきた

 

毎食の栄養管理に加えて

日々にプチ断食習慣を取り入れてみた

 

腹八分の飯を食べ

体を鍛え

学び

働き

よく眠る

 

 

この1週間は

まるでこのような調子で

いつの間にか過ぎ去っていた.

 

 

空腹に包まれながら

ふと頭に浮かんできたのは

宮澤賢治の『雨ニモマケズ

 

今でもこの詩を諳んじられることに驚いた

 

それだけ自らの心に違和感なく入り込んでくる言葉であったというべきだろう.

 

 

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ

 

自分の価値観に照らし合わせてみて

首肯できる言葉もそうでない言葉も

 

幼少期は意味もわからず

ただ諳んじることが大切だったこの詩は

耐えることの大切さを教えてくれている.

 

 

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ

ワタシハナリタイ

 

 

物事に耐え静かにそこにいて

気がつかれることもなく

しかし人の平穏を守っているような.

 

 

人の生き方の美学には

人それぞれに思うところがあるはず

 

現代において人々が挙げ始めている声は

「なぜ私は耐えなくてはならないのか」

という声に集約されるようにすら思える.

 

社会の規範が変化し

階級の存在が悪へと変わりつつある現代

 

自由で平等で

誰もが光に当たることを求められる社会.

 

 

そんな社会で標をなくし

彷徨い歩いている僕は

耐えることを

必死に求めているような気がする.

 

 

耐えることは従うことであり

耐えることは限定することであり

耐えることは生きる理由を与えてくれるものである.

 

 

たとえ誰に認められずとも

自分が自分の行いを知りさえすれば

 

そんなふうに思うことは

少なくとも今の自分には難しい.

 

 

けれども

時流に身を任せ「古き良き」をそのまま弊習と訳すことなく

 

誰かが貫きたかった生き方に

学ぶ姿勢を持ち続けること.

 

 

色々な生き方を生きてみれば良い.

 

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