こんばんは、森川です。
僕は今日も実家にてゆったりまったりの生活を送っています。
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さて、小説っていいものですよね。
小説を読んでいると、心が自分を離れていって、全く違った世界に入り込んでいるような気がする。
確かに自分というものは存在しているのだけれど、物語が進むに合わせて、主人公やその他の登場人物たちの心が動くに合わせて、自分の気分が一喜一憂する。
ちゃんと時間をとって、ゆっくり嗜みたい贅沢なひとときだと思います。
僕が昨日今日と最近読んでいたのは、モンゴメリの"赤毛のアン"と、オーウェルの"1984年"です。
どちらも海外の作品ですが、やはり名作と言われるだけあり、それぞれの趣があります。
昨今は文学部不要論も唱えられていますが、僕なりに文学というものの価値について、ひとつ持論があります。
文学の価値とは、
"多様な生き方と多様な世界に触れられること"
これに尽きるのではないかと思います。
自分はどのような人間なのか、何をすれば満足し、何を目標にして生きていくのか。そのような問いに悩んでいる人って沢山いると思います(僕もそうです)
その中で、小説の中の、登場人物たち(フィクションだったりノンフィクションだったりしますが)の生き方に触れることで、
美しい生き方を見つけたり、自分の好き嫌いを認識できたり、自分と似た登場人物から、自分を客観的に眺めたり。
そんな生き方の疑似体験ができることの価値は計り知れないものだと思います。
また、小説の中は、自分が見ているものとは違う世界です。
そこは理想郷にもなり得るし、自分の生との対比にも、シェルターにもなり得ます。
心を落ち着けて、目の前にある生活との戦いにとっての、最上の安息地とさえなり得るのではないでしょうか。
なんとなくつらつらと、自分の文学価値論を書いてみましたが、とにかく僕は小説とともに生きる生活を楽しみたいと思います。
今日は村上春樹作品を2作買いました。
楽しみだ。