初めて自転車で行く場所から
帰る道すがら
7時を回ってて
辺りは街灯のオレンジの光と
家々から漏れ出てくる白い灯とで
後には暗く寒い静かな空間しか残っていなかった.
自転車に乗りながら帰る
自分はいつまで経っても方向音痴だなと思う.
でもそれは、道を調べようとしないからであって
ただ頭を使うのが面倒だから
調べているよりもとりあえず動いてみて
確かめたらいいじゃないかと思ってしまう
賢くない
いつまでも成長しない
今さっと立ち止まって、
地図アプリを開いたら良いだけだけど
そんなことする気にはさらさらならない
大体において道に迷ってしまうのだけれど
時たま当たる時があるし
当たったらそれはそれで儲けもんだな
なんて考えている.
そうやっていつも道に迷うのだけれど
そんな自分がちょっと好きだったりする.
のんびりと、
当てをつけては道を間違って、
空に浮かぶ星を眺めながら、
ただ自転車を漕いでいた。