いつからだろう、この場所で、
苦悶の顔ばかりを見つけるようになったのは。
スマイル0円、
笑うドナルド、
扉を押し入り、
香り立つバーガーの空気に胸をいっぱいにして、
自然と笑みがこぼれてくる。
見渡せば、満面の笑みを浮かべ、
フライドポテトを分け合いながら、
バーガーにかぶりつく人々。
心躍らせるハッピーセット。
魅惑の響き、ハッピーセット。
いつからだろう、
ポップでホットなこの場所が、
誰もがうつむき、苦しい顔をして、
ポテトを機械的に口に運ぶ.
そんな場所に成り果てたのは。
変わったのは、何だろう。
変わったのは、時か、私か、はたまた。
今日も私は、キーボードを叩きながら、
いつも変わらぬチーズバーガーセットを、
黙々と消費するのである。